ホール効果キーボードのキー入力トラブル診断

対象

  • 当社のホール効果キーボード全製品
  • 誤入力、チャタリング、キーの接続切れ
    キーボードをコンピューターに接続できない場合は、アフターサービス窓口へ直接お問い合わせください。連絡先は各製品ページに記載しています。

使用する機能

キーボードコンフィギュレーターには、キーの押下距離をリアルタイムで表示する機能があります。キーの問題を診断するうえで重要なツールです。
「設定」→「デバッグ」から開けます。

用語:

  • 生データ:キーの左上に表示される、単位のない数値。
  • 距離データ:キーの左下に表示される、単位mm付きの数値。

診断手順

0. 組み立てが必要な製品、またはご自身でスイッチを交換した場合

キーボードは、スイッチがPCBにしっかり固定されていることを前提に設計されています。スイッチ自体が動く状態で使用しないでください。

この条件が満たされていない場合、さまざまな問題が発生する可能性があります。

組み立てが必要な製品の場合

  1. 説明書に従って、キーボードが正しく組み立てられていることを確認してください。
  2. 柔らかいプレートやスリット入りのプレートは使用しないでください。キーを押したときに、ほかのキーがわずかに動くことがあります。

1. キーに触れていない状態で、生データの範囲に異常がないか確認する

データの範囲は製品と取り付けたスイッチによって異なります。

たとえば、Gateron Magnetic Jadeスイッチを使用する場合:

  • EDGE 80、60 V2シリーズ:約7000
  • 60 V1シリーズ(および同じ技術を使用するその他の共同開発製品):約3700

スイッチが正しく取り付けられていることを確認したうえで、生データが上記の値から数千単位で大きく外れている場合、キーボードに問題がある可能性があります。

2. キーに触れていない状態で、キーのデータが大きく変動していないか確認する

通常、生データの変動は数単位にとどまります。距離データは常に0.000mmを示します。一部のキーで、ときどき約0.010mmまで変化するのは正常です。

3. 「A」キーを押すと「B」キーも入力される場合

問題のあるキーを押し、距離データが概ね正しく表示されているか、またほかのキーの距離データも大きく変化していないか確認してください。

たとえば、あるキーを3.500mmまで押したとき、別のキーの距離データが1.200mmまで変化する場合です。

4. 「キーを底まで押して揺らすと、チャタリングや接続切れが起こる」場合

  1. 組み立て式製品、またはスイッチを交換した場合は、まずスイッチが正しく取り付けられていることを確認してください。
  2. 「手動の底打ちキャリブレーション」を実施済みであることを確認してください。
  3. キーを揺らしながら距離データを確認してください。変動がごく小さい(約0.1mm)場合は正常です。現在の設定がスイッチの性能限界を超えていないか確認してください。

キーボードが検出できるのは磁力の強さだけであり、そこから押下距離を推定しています。キーを揺らすとスイッチ内部の磁石の角度が変わり、それに伴って磁力も変化します。キーボードは、その磁力の変化がキーの揺れによるものかどうかを判別できません。
スイッチの揺れを完全になくすことはできないため、それによる距離データの変化は正常な現象です。

ラピッドトリガーのリセット距離やアクチュエーション距離を低く設定しすぎた場合(例:0.005mm)、キーの揺れによるチャタリングや接続切れは正常に起こり得ます。

5. キーを押す、または離すと、意図しない入力が複数回発生する場合

キーボードはごくわずかな変位も検出します。また、キーを押したり離したりすると、スイッチ、PCB、プレートなどの素材はわずかに変形します。そのため、設定値が低すぎると、意図しない入力が複数回発生することがあります。

すべての項目を最低値、またはそれに近い極端な設定にしたときに発生し、キーを速く強く押すほど頻度が高くなる場合は、正常な現象である可能性が高いです。